杏(あんず)

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杏 (あんず)といえば思いつくのは、ジャムや杏酒、アプリコットティー等、おしゃれで美味しくて甘い味の果実です。

しかし、実は杏 (あんず)は酸味が強い果実なので生で食べられることは少なく加工されることがほとんどです。

では生では全く食べる事ができないかというと、そうではなく、ハーコット等、ヨーロッパで品種改良されたものは酸味がおさえられているので、生でも美味しくいただくことができます。

杏 (あんず)の原産地はヒマラヤ西北部や中央アジア、中国です。

中国では何千年も前から種の中にある杏仁(きょうにん)と呼ばれるものを採取していました。

杏仁(きょうにん)は漢方薬として利用されて、ぜんそくや咳止めに効果があるそうです。

日本には平安時代頃には伝わったとされていますが、これも杏仁(きょうにん)をとるためだった様です。

意外ですが日本で杏の実そのものを食べる様になったのは明治の頃だそうです。

杏は、高血圧予防、心筋梗塞予防、老化予防、疲労回復、冷え性、動脈硬化予防、脳梗塞予防等に効果のある栄養の豊富な果実です。

杏は美味しくて、栄養の豊富な美味しい、長い歴史のある果実ですが、杏の花もとても美しく鑑賞性の高い植物です。

花はピンク色で桜の花に良く似ています。

開花は桜よりは少し早くて3月から4月の上旬くらいが開花期です。

樹高は5mから8mですが、家庭で育てる場合には、剪定したりして3mくらいにおさめます。

家庭果樹向きですので、花を鑑賞しつつ実をとることも出来る丈夫な植物です。

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2014年3月18日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:樹木と草花

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