葬儀参列にふさわしい服装(その1)

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以前、ある国民的なアイドルが葬儀に参列している姿が不謹慎だと話題になったことがありました。

その不謹慎だと評された服装がどんなものだったのかと言うと、ミニスカート姿で、髪には大きな髪飾りを付けていました。

もちろん葬儀でなければ、決して派手だと思われる服装ではありません。

色は全て黒でしたし、ミニスカートではありましたが、黒のストッキングを着用していましたから、肌の露出が少ない様に工夫されてもいました。

ご本人なりに〝地味な服装〟をチョイスして努力した形跡はみとめられましたが、世間的にはタブー視されてしまった様でした。

また、少々メイクが濃いめだったこともあり、話に尾ひれが付いて酷評されてしまったのかも知れません。

現代はあらゆる儀式が省略され、しかも核家族化されたことによって、日本の大切なしきたりが伝承されにくい社会でもあります。

そのせいで葬儀でも結婚式でも驚くほど軽装で参列される方が増えています。

また、それを自己主張だと言ってはばからない方も多く見られます。

しかし、冠婚葬祭の時ばかりは自己主張の声はひそめた方が良いのではと思います。

それは何故かと言えば、葬儀であれば、亡くなった方に失礼にあたるからです。

それが結婚式であれば、新郎新婦に失礼にあたります。

それは、常識がない人物が親族や友人にいることを世間に公表している様なもの、ととらえられるからです。

冠婚葬祭は、ご自分の自己主張の場ではないことを覚えておいて損はありません。

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2013年6月2日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:現代終活考

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