蛍袋(ほたるぶくろ)

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蛍袋 (ほたるぶくろ)は学名がCampanula punctata Campanulaはラテン語で小さな鐘という意味で、花の縦長にふくらんだ袋のような形が鐘の様に見えることからCampanulaがつけられました。

punctata は斑点のあるという意味で、内側にある斑点をさします。

蛍袋 (ほたるぶくろ)は山野に見る事のできるキキョウ科の植物です。

日本名の由来の蛍袋 (ほたるぶくろ)ですが、蛍とは元々は火垂る(ほたる)と書きました。

昆虫の蛍も実はここから来ていて、尾部の発光器から発せられる光が、火を垂れ下げて持っている様に見えることから名付けられました。

〝火垂る(ほたる)〟とは火が垂れ下がるという意味で、日常的には提灯(ちょうちん)のことを指しました。

現在でも提灯のことを〝火垂る袋〟や〝火袋〟と呼ぶ地域があります。

蛍袋 (ほたるぶくろ)も提灯に型が似ているので〝火垂る袋〟と呼びそれがいつしか蛍袋となったと言われています。

蛍袋 (ほたるぶくろ)の命名にはもう一つの説があります。

それは花の中に昆虫の蛍を入れて、開口部をぎゅっと縛って蛍を閉じ込めると、ちかちかと光る花が完成します。

根本から折って、全ての花に蛍を入れると、それは幻想的な美しさとなります。

これは昔の子供達の遊びですが、この遊びから命名されたという説です。

どちらにしても、美しい花にピッタリのエピソードです。

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2013年1月13日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:樹木と草花

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