枕飯(まくらめし)とは

meshi001

人が亡くなると、ご飯を炊いて茶碗に山盛りにして一膳の箸を中央に立てます。

これを「枕飯」(まくらめし)といいますが、死後できるだけ急いで炊かないと、死者が迷うと信じられて来ました。

死に弁当などととも呼ばれています。

枕飯はあの世まで持って行くという意味があります。

ですので、墓地まで持っていて供える場合や、出棺の時に茶碗ごと割るという地域もあります。

また死者がこれを食べて三途の川を渡る力とするように、と考える地方や、米飯には霊力があるので、それで団子を作って死者を安定させ魂を落ち着かせる、と考える地方もあります。

古来より、亡くなってすぐの魂は不安定であると考えられていました。

そのために色々な「ご供養」や「葬儀」の様式がありますが、枕飯もその一つと考えていいようです。

枕飯の作り方で重要なのは、とにかく急いで炊くことが重要でした。

その理由は、死者の魂を落ち着かせるためであり、あの世のへの旅路に間に合わせるためでした。

またご飯を炊く際は、普段使っている火とは別におこすことが厳しく守られていました。
これを別火と呼びました。

死を穢れと考える昔の人にとっては重要なことでした。

ですので、家庭内の釜は使用せずに、家の外で石などを利用して臨時の釜をつくり米を炊きました。

お米は三人づきといって、玄米を3人でついて米をふるいを通さず磨がずにたきました。

一杯分または二合半ほど焚き、全て残さずに茶碗に盛りました。

これを「高盛り飯」(たかもりめし)などともいいました。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます:

    縄文時代、私たちの祖先は、死者を埋葬するようになりました。 日本の墓の歴史は、縄文時代には、始まっていたと言われていま…

    位牌は仏壇の中に安置されている木の札のことですが、そもそも位牌とはどんな由来のあるものなのでしょうか。 普通位牌には戒…

    仏教では死後の世界では、亡くなった人は閻魔様により裁きを受けると考えられてきました。 閻魔様は死後の世界の裁判官です。…

    北枕とは、頭を北へ足を南へ向けて寝ることですが、日本では死者の頭を北に向けて寝かせます。 お釈迦様が入滅する時にも北枕だ…

    さて、今年も春のお彼岸が明け、いよいよ春本番となりつつある本日は、改葬(かいそう)について、あらためて記してみたいと思…

タグ

2012年5月10日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ご供養について

このページの先頭へ