100万人のキャンドルナイト 2018 in 池上本門寺

「100万人のキャンドルナイト in 池上本門寺 2018」

今年も『100万人のキャンドルナイト in 池上本門寺』が、6月2日の土曜日17時から21時まで行われます。

合言葉は「電気を消してスローな夜を」。

仁王門前では、17時から朗子合唱団の歌が、17時30分からは池上太鼓の勇壮な響きが夜になっていく空をカウントダウンしていきます。

また、大堂では、18時より世界平和法要が行われ、夜になるのを待ちます。

同時に、境内では、キャンドル展示と被災地写真展示が行われます。

この夜、池上本門寺の境内では照明を落とし、1200個のランタン(火を灯せる透明な箱)で彩られます。

また、東日本大震災の被災地の小学生が描いたランタンも並べられ、印象的な文字を浮かび上がらせます。

本来夜というのは暗いものですね。

まだ電気が通っていなかった昔は、太陽が昇るのに合わせて起き、太陽が沈み闇の世界が広がったら眠る。

それが自然であるスローライフによって人間は生活していました。

火は聖なるものとされ、蝋燭は特別なものであり高価なもので、のべつまくなし灯されていたわけではありません。

特に庶民は、魚臭のプンプンする油に芯を入れ、微かな灯りの中で夜なべ仕事をしていたと言います。

それでも、貴重な油ですから夜は寝るものとされていました。

そんな「おてんとうさま」次第の暮らしが、24時間しかない一日の中を上手に区切っていたのだと考えられます。

今は、24時間、スイッチ一つでいつでも灯りの中にいられ、昼に眠り、夜に働くなど、スローライフとはかけ離れた暮らしがあります。

そして、火への畏怖の念、感謝の気持ちを持つことすら人はしなくなりました。

池上本門寺では、6月2日に「100万人のキャンドルナイト」を行いますが、元々の主催団体は、夏至(今年は、6月21日)と冬至(12月22日)の20時から22時に行うことを推奨しています。

すべての電気がなくなった、あの2011年3月11日から12日にかけての被災地の夜空の星のきらめき。

キャンドルナイトに参加することで、一瞬にして命を失ってしまった人々、そのご家族、被災を乗り切ろうとしている人々に思いをはせましょう。



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