骨仏(こつぼとけ)

kotsubotoke001

突然ですが、骨仏(こつぼとけ)をご存知でしょうか?

骨仏とは、寺に納められた遺骨を集めて粉にした後、セメントや土などの固化材で固めて作った仏像のことです。

骨仏(こつぼとけ)は、納骨の一つの形態を指している場合もあります。

骨仏をつくるお寺さんは全国各地に点在しています。

最も有名なのは、大阪市天王寺区にある一心寺さんの阿弥陀像です。

実は、一心寺の骨仏、といえば業界では有名で、遺骨を使って大仏を作り、永代供養する、というものです。

最初の一体は明治20年につくられ、それから10年ごとに造られています。

こちらの一心寺さんは、古くから宗派にこだわらず参詣・納骨ができることです。

では、宗派も問わない永代供養ということで、料金もさぞかし高額なのではと思うところですが、低料金に設定されており、全骨納骨も受け入れています。

もちろん、位牌も納めることができます。

骨仏は現在までに12体が造立され、納骨堂には戦後の6体が安置されています。

現在では毎年1.5から2万人の納骨依頼があり、平成19年4月5日からは骨佛開眼行事という法要が行われています。

料金は骨の大きさや量など、小(小骨・分骨)の場合や(胴骨・全骨)の場合によって異なるようです。

納骨当日に用意しておくものは、遺骨、火葬許可証、数珠、などです。

受付は朝の9時-4時迄で特に予約の必要もないようです。

所要時間は、おおむね1時間だそうです。

納骨の翌年には「年次納骨供養」という法要を行ってもらえるようです。

ご遺族には、葉書によって通知されるので、法要に参加することができるようです。

それ以降は、骨佛開眼大法要(平成29年春)までは、特に案内は無い様ですが、命日、お彼岸、お盆などには、通常のお墓参り同様に参拝することができます。

また、回向(えこう)をお願いすることもできるようです。

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます:

    一般的に、納骨(埋葬)は、四十九日法要に行います。 仏教では、故人が極楽浄土で仏様となって生まれ変わるためには四十九日…

    納骨するとき、仏式では納骨法要を行います。 新しくお墓を建てたという場合には開眼法要もあわせて行います。 納骨法要を行…

    お墓のない喪家 (そうけ/そうか)は、四十九日を過ぎたら御骨を菩提寺や霊園の納骨堂に一時的に預かってもらい、一周忌か三…

    開眼法要という言葉をご存知でしょうか。 一般的には、あまり耳にする機会もないので、一度も聞いたことのない人や聞いたこと…

    納骨の際、仏式では納骨法要を行いますが、納骨法要にはどれくらいの費用が掛かるのか、ざっと書いてみたいと思います。 法要…

タグ

2016年3月15日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ご供養について

このページの先頭へ