ゾウの埋葬

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大自然の過酷な環境で生活している動物たち。

そんな動物たちは、日々命の危機にさらされています。

弱肉強食の世界ですから、食べて、食べられる・・・。

それが自然の摂理ですよね。

戦いに負けてしまった動物たちは、その遺体がその後どうなっているかご存知でしょうか?

例えば、とても頭のいいゾウについてですが、ゾウはとても仲間意識が強く優しい動物だと言われています。

そして何と、ゾウは死んでしまった仲間のゾウを埋葬するという行動をとるそうです。

死んでしまったゾウの死体に群れが集まってきて、その遺体を摂り囲い、土や葉っぱなどをかけて覆うのです。

たとえ牙と骨だけになった状態だったとしても、そのような行動をとるとのこと。

さらに驚くことに、別の動物の死体であっても埋葬をするそうです。

ゾウ以外でこういった行動をとる陸生哺乳類の動物は観測されていないそうです。

しかも、生きている仲間の像が寝転んでいた場合には、土や葉っぱをかけたりすることは一切なく、亡くなってしまったゾウ(または動物)のみに、土や葉っぱをかけて埋葬するとのこと。

ゾウは、「死」というものをきちんと理解している動物なのかもしれません。

また、仏教と最も関わりが深いとされているヒンドゥー教の聖地インドでは、ゾウは「ガネーシャ」といって神の化身として崇められています。

ガネーシャとは、人の身体に4本の腕を持ち、片側の牙が折れている象の頭をもつ神です。

万難を除去し、富をもたらす神と言われ、事業と商業の神、または学問の神とも呼ばれています。

インドの一部地方を中心に広く信仰されています。

また、チベット仏教でもガネーシャは、象頭財神(ぞうとうざいじん)として多くの人々に祀られています。

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