クリスマスローズ

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日本でのクリスマスローズは、クリスマスには開花しません。

ですからクリスマスローズという名前に疑問を持っている方もすくなくないんじゃないでしょうか。

もともとクリスマスローズは、キンポウゲ科ヘレボラス属のニゲルという一つの種類に名付けられた名前でした。

実は、キンポウゲ科ヘレボラス属には、ヨーロッパから西アジアにかけておよそ20種、中国に1種もの種類が確認されています。

その中のたった一つの種類「ニゲル」に名付けられた名前で、この「ニゲル」は12月末頃に開花します。

しかし、日本では春に開花するオリエンタリスを元祖とする種類が一般的です。

それは、暑さに強く日本の気候でもよく育つからです。

誰もが「なんでクリスマスに咲かない花をクリスマスローズって言うんだろう?

という疑問をもってしまうという話は、クリスマスローズにはたくさんの種類がある」という理由で説明ができると思います。

たくさんの種類のあるクリスマスローズですが、大きく分けると有茎種(ゆうけいしゅ)と無茎種(むけいしゅ)があります。

ニゲルは有茎種(ゆうけいしゅ)でふつうは常緑性です。

ヨーロッパ中部から南部、西アジアまで分布しています。オリエンタリスは無茎種に分けられ、常緑性と落葉性があります。

ギリシア、トルコなどに分布しています。

それから、クリスマスローズの花ですが、皆さんが花だとおもっている部分は実は萼です。

花は退化しておしべの付け根あたりに小さく残っています。

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2014年12月23日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:樹木と草花

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