納骨堂利用者の増加

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一昔前までの納骨堂は、ちょっとわけありのお骨を預かる場所であったり、お墓へ納骨するまでの仮置の場所として利用する場合がほとんどでした。

しかし、核家族化が進み、少子化が加速する現代では、本来納骨堂が持っていた役割が大きく変わろうとしています。

それは、先祖代々守ってきたお墓を維持できる家族構成ではなくなってしまったため、お骨を永代供養してもらうために納骨堂が利用されはじめたからです。

日本では継承者がお墓を守る原則があります。

だとすると継承者がいない方はお墓を持つことができない、ということになります。

結婚しても子供を持たない人。

両親が一人っ子同士の一人っ子。

女の子だけの家族。

生涯独身を通す人。

こんな方は、将来的に墓守りがいなくなる可能性があります。

共同墓地などでもお墓を持つことさえ拒否されることがあります。

また、子供にお墓の重荷を負わせたくないという方も多くいらっしゃいます。

このような「お墓の継承」に依存できない、または依存したくない方にとって納骨堂は救世主ともいえる存在です。

納骨堂には選ぶポイントがあります。

まず一つは、納骨するお骨(おこつ)の保管期限に注意することです。

保管期限は永久ではありません。

多くの場合33年以内に期限が終了します。

また、一定期間が過ぎると別途年会費が掛かったり、お骨を別の合祀墓へ移管する、というようなシステムを採用している納骨堂が大半です。

最も気になる費用は、1名につき30万円から250万円くらいまでと費用はピンからキリまでです。

そして何より、運営母体の経営健全性を確認する事は最も重要でしょう。

納骨堂を選ぶ際は、その辺りを慎重に検討する必要があります。

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